十代目松治の農薬へのこだわりについて〜Part2

みなさん、こんにちは!十代目松治です!
前回はお米づくりでの農薬や化学肥料の使用量やメリット、デメリットについて書きました。
まだ、読んでいない方は是非こちらのリンクよりご覧ください。
https://matsuji1750.com/information/nouyakupart1

今回は「特別栽培米」について、お伝えしていきたいと思います。
まずは、特別栽培米という言葉はご存知でしょうか?
聞いたことはあるけど、実はよく知らないという方が多いのではないでしょうか?

★特別栽培米とは?

農林水産省のホームページには下記のように記載されいています。
その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培された農産物。
(https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/tokusai_a.html)

要するに農薬、化学肥料を通常栽培(慣行栽培)の使用量の半分にすることです。
簡単に言うと「特別栽培米」とは、「減農薬米」なのです。
(※ただし、減農薬米は通常栽培からどの程度、農薬を減らしているか不透明なので、農林水産省では減農薬米と謳うことは禁止しています。)

その基準は通常栽培米と同様に、各都道府県によってまちまちです。

このように、各都道府県で特別栽培米の基準が異なり、使用されている農薬も異なりますので、同じ特別栽培米であっても、簡単に比較することはできません。
そのため、各都道府県によって呼び方が変わります。
滋賀県では特別栽培米を「環境こだわり米」と呼びます。

通常栽培米の半分ということは十代目松治のある滋賀県は下記のような基準になります。
滋賀県では、この基準をクリアできたお米のみに特別栽培米、滋賀県は環境こだわり米と謳うことができます。

①化学合成農薬は7成分以下
②化学肥料は約300坪当たり4kg以下

そして、この認証シールこそが認められたお米の証です。

そして、実は品種にも制限があります。
滋賀県が推奨して、栽培を促しているお米の品種のみにしか「環境こだわり米」の認証を取ることはできません。
お米は百品種以上あるので、滋賀県産としてJAで集めて販売するときに種類が増えすぎると管理ができないから、県として品種を制限して管理しやすいようにするためだと考えます。

少し、他府県の規制内容も参考に書かせて頂きます。
京都府は化学合成農薬は9成分、化学肥料は4〜7.5kg以下になります。
大阪府は化学合成農薬は7成分、化学肥料はチッソ4.5kg、リン酸3kg以下になります。
兵庫県は化学合成農薬は10成分、化学肥料は4.25kg以下になります。
米所の新潟県は化学合成農薬は8~9成分、化学肥料は3~5kg以下になります。(地域によって異なります。)
※化学肥料の制限は約300坪当たり

上記のことからも分かるように滋賀県はかなり厳しい制限があることが分かります。

★特別栽培米のメリットやデメリットって何?

さて、特別栽培米とはどういったものなのか、お分かりいただけましたか?
次は特別栽培米のメリット、デメリットはどんなところなの?と言うところです。

メリット
①使用する農薬や化学肥料が少ないため、安全志向が強い方は特におすすめです。
②化学肥料や農薬の使用が少ないので環境にとても優しいです。
 環境に優しい栽培ということはSDGsに繋がります。
 すなわち、特別栽培米を意識して選ぶことはSDGsの活動に参加していることになります。
 詳しくは下記ページを確認してみてくださいませ。
 https://matsuji1750.com/sdgs

デメリット
①農薬や化学肥料の使用を抑えているため、虫がつきやすかったり、生育不良のお米が出てきます。
②お米の保管方法に少し気をつけて、直射日光を避ける、20℃以上のところに置かないなど保管に気をつけてください。
 その為、1ヶ月程度で食べ切れる量のご購入をお勧めします。
③お米農家の手間や工夫が必要になる為、生産が難しい。
 ※このお米農家の苦労を知りたい方はPart3で書きたいと思います。

★そもそも、どこで特別栽培米を購入できるのか?

前回も書かせて頂きましたが、スーパーで平積みで売っているお米のほとんどが通常栽培されたお米です。
ですがスーパーの棚を見てみると少なくとも1種類は特別栽培米というお米が少し高めの価格で売られていると思います。
なぜこんなにも特別栽培米が少ないのか?
その理由は、消費者目線とお米農家目線からそれぞれの理由があるからです。
消費者目線ですと、特別栽培米の認知度の低さ、価格が高いことにより、なかなか選択されないのが現状です。
お米農家目線ですと、やはり栽培が難しい、手間がかかるといった理由があり、そもそも流通する量も通常栽培的比較して、まだまだ少ないと言った点です。

さて、今回はここまでにしておいて、次回に十代目松治の考えるお米作りについて、いよいよ話したいと思います!
次回のPart3もテンポ良くアップしていきたいと思いますので、またみに来てくださいませ。

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