縁起の竜王米

私たちがみなさまに食べていただきたいのはただ”おいしくて安全なお米”ではありません。

“縁起の良い”お米です。


日本では、主食であるお米は食べ物の中でも特に重要視されています。秋の収穫を祝い、神様に献上する収穫物もお米が中心。

「米」という漢字は、末広に運が開けるという意味から縁起の良い「八」と「十」の組み合わせでできており、お米には「八十八の神様が宿っている」とも言われています。

松治の田んぼは滋賀県南東部の湖東平野にあり、雪野山(東の竜王山)、鏡山(西の竜王山)という2つの山に囲まれています。古くからこの山々には、水の神様である『竜神様』が住むといわれています。また竜は出世の象徴と言われ、昇竜は上昇を、降竜は幸福を届ける存在としても有名です。

そんな縁起の良い郷で心を込めて大切に栽培しています。

さらに栽培中は神主様に田んぼに来て頂き、収穫後には神社でご祈祷していただいています。

「お米を祈祷する…?」

と驚かれる方も多いのですが、出荷するお米を神社に奉納し、ご祈祷いただいています。

奉納している神社は、古くから村を守ってきていただいている竜王の中央部に位置する苗村神社。御祈祷して頂いたお米を通して苗村神社様のご利益をお届けしております。





おいしさのひみつ

SECRET OF TASTE



01 ———竜王の土壌

松治の米を栽培している土地は、低湿地の沖積平野(※)であり、肥沃で平らなことから農耕に非常に適しています。

※ちゅうせきへいや:主に河川による堆積作用によって形成される地形の平野

竜王の土は基本的に低湿地の粘土質ですが、古代からたびたび起こっていた洪水により、近くを流れる祖父川や日野川から土砂が流れて砂に覆われています。

このように砂地栽培の特徴である水はけの良さと、低湿地ならでは肥料のもちが良いという2つの好条件が重なることにより、それぞれの土の持っている特性が最大限活かされています。

また、トラクターで掻き回して砂と土がちょうど良い配合になるように調整することにより、お米がさらに良く育つようになるのです。




02 ———山からの湧水

竜王は水の神様である竜神様が住むといういわれのある山々に囲まれ、きれいな湧水に恵まれており、その湧き水は面積日本一の琵琶湖に流れていきます。

その琵琶湖に流れ着く前の生きた水を使うことがおいしいお米を作る秘訣だと松治は考えているため、昔ながらの作り方で環境にも充分配慮して作っています。




03 ———化学肥料は一切使用せず、滋賀県標準栽培より80%減の農薬だけ

わたしたちのお米は化学肥料を一切使用せず、有機肥料(※)のみを使用しています。

※有機肥料とは植物に必要な栄養分(窒素・リン・カリウムなど)を含む肥料を動物や植物といった有機物から生成したもの

また、琵琶湖などの周辺環境に配慮して必要以上の農薬を使用していません。通常お米づくりでは収穫量を増やしたり効率良く栽培するために、滋賀県の通常栽培で14成分の農薬を使用しますが、松治では使う農薬をたった3成分に抑えてお米づくりをしています。

そのため収穫量がさほど多くなく、手間ひまはかかりますが、安心安全のお米にこだわっています。

お子様からご年配のかたまで安心して召し上がっていただけるお米です。





お米の保存方法

STORAGE METHOD



お米はどのくらいもつ?

お米をおいしく食べて頂くために買い置きはせず、1ヶ月以内で消費できる量でのご購入をおすすめします。


保存場所は?

お米は高温になると虫が発生することがあります。直射日光を避けて涼しい10~15℃で保管してください。

お米を濡らしてしまうとカビが発生しますので、湿気のない場所での保存をお願いします。またお米はにおいがつきやすいため、においの強いものと一緒にしないで下さい。

清潔なプラスチックなどの密閉容器に移し替えて冷蔵庫の野菜室などで保存することがおすすめします。


虫に食べられないために

梅雨~夏場は虫の発生にご注意ください!

15℃以上の高温多湿の条件が揃うとお米につく虫が発生してしまう可能性があります。通常は精米等の作業でほとんど除去され、米を研ぐことでも除去されますが、目に見えない虫の卵が混ざってしまう可能性があります。もし食べてしまっても健康被害はありません。

これらの虫は、防虫用に農薬や薬剤を使用すれば防ぐことができるのですが、松治のお米は化学肥料不使用に加え、農薬も除草剤のみしか使用してないため、他のお米よりも注意が必要です。

少し管理は大変ですが、これが昔ながらの農法で作ったお米の証なのです。